HPL (Hooper Pooper Looper) Wisker Pad Dialy

4:00起床。モーニングも4:00からやっていた。
ビュッフェ形式。テーブルに並べられたものが醬から塩胡椒、豆乳がコーヒーになった。
深めのステンレスのバットに湯が張ってあってとなりに卵と卵のおしりのかたちした小さなザルがあった。

つまりコレは、ゆで卵茹でる用のソレなんですが、卵を茹でている間に朝食をピックアップし、程良きで卵を引き上げて食べてくださいということだろう。


しかしながら、小生、飯を食うのが異常に早い。



故に卵を引き揚げる時は食後のコーヒーに手をつけているか、朝食そのものが終了している頃であり、今引き揚げると温泉卵以下、悲惨な状況が目に見えている。


立ち食いそばの速さで卵を湯から揚げるべからず

ほーれ、いうてるそばから早速となりの白人のあんちゃんが見るも無残な姿で卵を割っているではないか。湯通しちゃっちゃで卵固まるかっちゅうねん。
ま、ま、博多とんこつみたいにバリカタ、ハリガネ、コナオトシみたいな食べ方がフランスの卵にあったらごめんなさい(ドロ、ドロドロ、ほぼフレッシュやね。卵)

「ほう、仏式の朝食はなかなかハードル高いやないかー」と、ただ宿ただ飯を食うている分際のアジア人のがひとり偉そうなことを思ってしまった。

5:45バスが定時で到着。昨夜の乗客をほぼ詰め込んだ形で出発するバス。誰かがサイドドアを無理くり開けたのか、バスは半ドアと感知してなかなか発車出来ず。。。

10分ぐらいしてバスの運転手がそれを察知し、CDG空港に戻ってきた。

セキュリティチェックを受ける際、持ち込んで行けない手荷物というのがあって。
早速台湾空港の免税店で買った台湾ビールがそれに該当した。飲料、水溶物の持ち込みは禁止されているからだ。
しかしながらだ、もともと出ることのなかった空港なので「これノーカンでしょ！」と抗議というか伝えることができるはず。
免税店で購入したレシートを見せ、もともと出る予定のないのに出て来たんじゃと意思をセキュリティに伝えると、ソレを確認して真空パック詰めして返してくれた。

パリからアムステルダムまで飛行機に乗っている時間は1時間ないぐらいだった。
飛行機が離陸すると眠ってしまう。起きたら着陸体制に入っていた。

ようやくオランダアムステルダムスキポール空港に到着。小さいながらに色々凝縮された空港でけっこう好きかもしれん。

欧州対応SIMを日本で購入していたが、トップアップが上手いこといかなかったので、空港降りてすぐの売店に向かうと若いにいちゃんが夜中の通販かよってぐらいノリノリで「今あなたの探しているものは何か当てましょう〜！せーの、SIMカード！」ってな具合でゴイゴイ(良いゴイゴイ来たので概要を聞くことに。
オランダ、リブラのSIMカードは30日間2ギガでなんと¥2000！オランダ国内は4G、他ヨーロッパ諸国は3G通信。使い勝手よろしおマッセ。
と、ゴイゴイ。時間もないし設定するというのでリブラのSIMを使用することにした。

スキポール空港駅からロッテルダムまで国鉄で35分ぐらい。ロッテルダムセントラル駅に到着し、友人と合流した。

がっつり二日酔い。ちゃう。まだ酔うてるわ。。

約3時間ぐらいの仮眠で荷物まとめて桃園空港へゴー。にしても昨夜のジャムは良かったよなあ、そのあとの店もええ感じのお店でええ人ばっかりやったなあ〜。わしゃええ酒飲んでるよーと。まだ酔うてるわ。眠気冷ましのシャワー浴び、中山駅からMRTに乗る。

その前にだ、この酒酔いをいかに解放してくれようぞ。


台湾では地下鉄内での飲食は厳禁であり、罰金である。うえー、飲み過ぎたーうへえと駅の車内でポカリぐびぐび、ぶふぇーなんてことができないのだよ。どうしましょ。

携帯に目をやり、まだ時間に余裕があるのを確認したので朝飯を食うことにした。
路地を歩くと道端で廃品をリヤカーに積んでいるおばあさんと目が合う。自分の3倍もあるだろうリアカーを引っ張ている。20数キロのスーツケースに15キロぐらいのギグケース背負って酔いどれた顔してほっつき歩いてるから目立つんだろな。。。


この日の朝は卵焼きと豆乳。二日酔いの胃に優しいものを胃に入れてコンビニでスポーツドリンク買って身体を正常に戻す。やってることが日本と変わらん。油断し過ぎておるなあと駅へ急ぐ。先程のおばあとまた遭遇。あんたごっつい荷物よねえ〜といわれた。おかあちゃんもやでえ。

中山駅から台北中央駅、ここから空港線まで距離が長い。15分ほど歩いて到着。第2ターミナル駅へ。雨が降りだしてきていた。
チェックインを無事に済まし、ケニーにLINE を送りいざ出国。今日は10:25発台北発18:40フランスCDG着。そこからフランス経由でオランダスキポール空港へ向かう流れ。Le・移動日。ちゅうやっちゃ、ムシュー。

搭乗時間まで1時間ほどの余裕あるし、まだ頭痛いし粥でも摂るかと酔い覚ましミールを食い食い搭乗ゲートに到着したのだが。。
搭乗ゲート到着するも飛行機の姿見当たらないのだ。

搭乗時刻30分前、飛行機が待機していても良い時間だ。


搭乗時間になりしばらくして遅延の連絡が入った。雨は降り続けている。どうやら搭乗する飛行機の到着が遅れているようだった。
搭乗予定時刻から30分ほど経過するも全く動きはない。しかし、乗客がぞろぞろと搭乗口に向かってはなにかをもらって外に出て行っている。
なんじゃい？と思い搭乗口で係員に聞く間もなく一枚の紙を渡される。

リフレッシュメントミールと記された紙に200NTDという金額表示。

まだしばらく時間かかるからその辺りでご飯食べててください〜。11:30になったらまたこちらにいらしてください。ということだった。

いらちな乗客に餌付けし、ちょいと大人しいく待っといてくれなはれ作戦。

人はコレをホスピタリティと呼ぶ (の？)

粥を食ってしまっているので食事券もらってもなあ。と若干戸惑ってしまったのだが、せっかくなのでタピオカミルクティを飲むことにした。

-それにしてもだ。なぜ空港の飯というのは繁忙期の海水浴場で飯食ってるような気分になるのだ-

先日101の近辺で飲んだ黒糖タピオカミルクティのクオリティと比べていけない事分かってるんだけど比べてもうたがな。がなわいさ。
此の商品の肝となすタピオカが水っぽく、さらにミルクティもガツンとミルクやティすら感じさせてくれやしない。飛行機待ちでごった返す注文カウンターにスタッフは2名。繁忙期の海水浴場では何たら丼とかいう手のかかる商品をオーダーしちゃいけない鉄則のソレと脳内でリンクし、そして自分のオーダーを恥じた。

国際線クオリティを酔いながらも噛み締めては、へー、タピオカってのびるんだねー。ラーメンみたいに〜すごいねー♪うん！すごい！すごい！と、無理くりポジティブ変換してみては水っぽい薄茶色の太い管ついた飲み物を片手に150メートル先の喫煙所に向かい、遠い所見ては「やっちまったなぁ」とごちては一吸い、手元のストローに唇寄せてブルブルっとこげ茶の玉が中に入っては先日のタピオカミルクティに想いを寄せるのであった。

11:30、飛行機はこちらにきたものの、搭乗のゴーサインは一向に出やしない。今日からお世話になるロッテルダムの友人にメッセージを送り(といっても向こうは深夜)ただひたすら待つ。

12:55に搭乗開始の合図が出る。2時間半の遅延というのを初めて経験した。

今から12時間空を飛ぶ。10000km先目指して。客室乗務員が両手に芳香剤のスプレーを振りながら通路を渡る。やけにオシャレな緊急時対応のビデオをみたらもうテイクオフ。機内が浮き上がると安堵と同時に眠気が来た。

いつまでたっても音楽の話が始まらないバックパックツアー。やっとこさライブレポ1回目始まるよー。


さて、今回の会場は台湾地下鉄MRT台電大樓站駅から歩いて数分の河岸留言という会場。リバーサイドミュージックカフェと読む。

電力会社のオフィスビルのすぐ隣で立地も良い。上の階にあるカフェは地元バンドマンが経営しておりケニーの友人なんだとか(顔広いなー！)

リバーサイドミュージックカフェ

周辺は台湾の大学が集まっており、宿の周辺と比べても若い人が多かった印象がある。
開店は19:00と聞いていたが、誰一人現れぬ。ケニーも残業のため到着遅れるとのことで一人隣で牛肉麺。
ケニーと合流し開店を待つ。どうやら平日営業なので定時には開かないということだそうで(飲食店ってまあそんなとこあるよね)ペットボトルの鉄観音茶を飲みダラダラ待っていたらスタッフがやってきた。やって来たが扉の建てつけが悪いのか、なかなかドア開かない。あーだこーだ苦戦の末、21:00前に無事会場入りし、今日のイベント概要の説明を受ける。

オープンマイク。持ち時間は15分、そのあと地元の若手ジャズバンドのライブからジャムセッションタイムを設けてイベントお開きとのこと。
15分もらえたら問題ないでしょーって事で準備を進めているとお客もぽっちらぽっちら入り出す。ケニーの友人で現地で働いている日本人と知り合い、台湾ビールで乾杯する。

そろそろ時間だけどどうする？とケニー。ジャズバンドの方もメンバー集まりだして一息つきたそうな感じだったので、ほな先行行かせてもらいますと舞台に機材を仕込みショーを行った。
幸いもうちょいやって！とアンコールまでいただき制限時間よりも長めに演奏させてもらいました。

そのあとは若手のジャズバンド。これが良かった♪Feel like marking love 等スタンダードを演奏していたが、日本のジャズ研的な乗りではなく、荒削りながらもお互いにソロ回ししてはパワフルかつ楽しそうに演奏していた。
ビールが3本目に突入した時、舞台から、Hooperこっち来てジャムしよう！と声をかけられた。旅の恥はかき捨てではないが、呼ばれたからには鳴らさないと♪
ということで時間ほぼ無制限、ルール無用ジャムセッションが始まったのである。
ジャズバンドとセッションを行うと自分スキルや引き出しがいかにペラペラなのかと思い知らされることがあるわけですが、こっちは旅人です。気にせず気にしない。修行じゃよ。と台北の若手の胸を借りて出稽古。小節を重ねるたびに楽しくなって来た。
するとケニー、「オレもやるー！」と勢いよく参戦！ベースを渡し、台湾ロッカーとジャズマンとのジャムが始まった。
舞台上で和気藹々と音を鳴らしている姿が客席に広がっていく感じが見て取れてわかった。言葉わからん音もようわからん。けどなんか音出してたら楽しなって来たーおめえおもろいやっちゃなーって具合にEのワンノートでズンズン発展していく。。。

キリのええとこで音が止まり、気づけば23時を回っていた。
今日一日どうもありがとうとお互いを健闘しあい、オープンマイクお開きとなりました。

その後、ケニーとも解散し、彼の友人と近所のお気に入りのお店を一軒まわって飲んでしゃべって宿に着いたの2:00か3:00かぐらいだったかな。よう飲んだ。

空襲警報と大雨で始まった一日であったが雨降りの後に手に入れたものが素晴らしすぎた。台湾エナジー補給完了！

明日から欧州。空港に8:25にチェックインなので仮眠したらすぐでやんと！

台湾の時差は1時間、夏真っ盛りなもんですから日の出も早い。6:30に起きて身支度を済まして朝飯を食いに出かける。
豆乳と揚げパンを求めに街を散策。基本飲料が500mlで出てくるのでこの国に入るとコーヒーから縁遠くなってしまう。コーヒー以外の飲み物(タピオカとか果物ジュース、お茶の種類)が多いってのもあるかもしれない。

朝食を済まして散策を終え、一旦宿に戻る。夕方の待ち合わせまで時間があるので機材の動作確認と楽器練習と思いきや、隣の部屋に響くので9：00以降なら音楽かけて良いよと注意書きがあったので、洗濯に変更。
オッさんひとり旅始まったばかりですが、洗濯のポイントけっこう厄介。というか、これから先移動が続くということもあってタイミングを見計らわなければ溜まりまくる。(実際昨年は溜まりまくってました)

洗濯機を回すために小銭を作る必要があった。
手元にはええ感じの小銭は残っておらず、小銭作りに外へ出ることに。小銭作りの際、近所のクレーンゲーム屋の両替機使うという手もあったがいかんせん額面が大きいのんしかなかったので朝食おかわり。となった。

午前8:00過ぎたぐらいか、街が動き出し交差点に信号待ちのバイクが停止線に敷き詰まっている。いつ見てもレースのスタートで今か今かとグリーンシグナルを待つかのように構えるバイク群が好きだ。朝から血の気が高い。
道でおにぎり屋台を見つけ(まだ食うんかい)一つ持ち帰り、洗濯石鹸買って宿に戻り洗濯開始。おにぎり食うて豆乳飲んでしてたらええ時間に。
洗濯しながら機材の確認、練習開始。

1時間ほど経って休憩&洗濯物を干していると携帯電話から今まで聞いたことのないアラーム音が鳴り響いた。
はてな？と思いディスプレイをのぞくと



「プレジデンシャルアラート
模擬飛弾空襲警報演練 Missile Warning Drill
国防部」



と表示が。
程なくして空襲警報が街に鳴り響きはじめた。

その数分後に雷が鳴り始め、ひとりぼっちの宿で「まさかのミサイルおりなすった！？」とドキドキしたわけだが、その後大粒の雨の音がコンクリートを叩き始め、次第にゲリラな豪雨、雷光、雷鳴。洗濯物を慌てて取り込むことに。

響く空襲警報の中、雨が激しく降っている。なのに空は真っ暗にはならず、雷光と雷鳴の距離が近づいては激しい音。ゴジラ来たらコレ役満やでえとひとりごちて練習に戻った。

1時間するかしないか、空襲警報終了のお知らせも届いてしばらくして雨も止んだ。タイミング良いな、どっちも。と思いながら時計を見ると昼になっていた。

昼ごはんを探すため地図見ながら検索しているとスーパーマーケットを発見。昼の散歩コースが決定。林森公園を越えてスーパーに向かうことに。

林森公園内に鳥居を見つけた。なんじゃいと思いメモリアルボードを読むと、日本の台湾統治時代に遡る。清朝時代兵舎としてあったのが、1896年に乃木大将の母が埋葬されたことにより1900年ごろから共同墓地となった歴史があるのだとか。台湾という国づくりに多大なる貢献を残した明石元二郎の碑もある。

以下参照ください。

林森公園


宿の付近の人たちが日本を流暢に話せるのにはこういった歴史があったのだと痛感。100年まわってダメな日本人がフラついてホントすみません。。


明日からの欧州に向けてちょっとした調味料などの買い出し。夏時期に入るので汗かきさん＆二日酔い対策のためにポカリスウェットの粉末とかも買う。

ちなみに今回は台湾の地下鉄コンビニなどで使えるICカード悠々カードを購入した。
地下鉄が割引で乗れることが一番大きいのだが、飯食うときは現金、日用品など使い分けができるので、持っててええんでないかと思い買って見た。
そしてたまたまこのスーパーマーケットでも利用ができたので悠々カード便利ね♪と、主夫の出で立ちでスーパーマーケットをあとにした。

宿に戻り身支度を済ませ会場に向かう。


あ、うまそうな韮饅頭発見！


にしても、買い食いグセが止まらないねー(気ぃひきしめなはれ)

台北桃園空港到着。雨。

ひとり台湾は比較的雨とバッティングする。一足早い梅雨の訪れのような鈍い湿気と土の匂いを感じてタラップを降り、空港内に入るとがっつり効いた冷房が迎い入れる。亜熱帯に来た。

今からガイジンである。

イミグラを通過し、バゲッジも確保。MRTで台北、中山へ到着。その頃には雨も上がっていたが最寄りの地下鉄の出口は階段。スーツケース(20キロ)を持ち上げ地上に出ては汗だくで宿へ向かう。
今回も1月の遠征で使ったアパートをお借りした。周辺環境が日本人街という事もあり、日本語が通じるイージーモード海外。
アパートの地下にはホストクラブ、二階はカラオケスナックという地元に似た雰囲気が気に入ってしまったのだ。(その後、周辺は日本人向けのエロい店もあるよ、と、情報が入り、ますます新開地だなーと思った。)
荷物を置いて前回お世話になったオーガナイザー、ケニーと合流。(ケニーは宿の下で待っていてくれたが、あまりにも荷運びに必死なあまり周り気づかなかった。。。ゴメン。。)バンドの打ち上げでも使うと言う友人の親が働いてる鴨肉屋で晩飯を取り、近況報告と明日のオープンマイク内容だったり色々話した。ホント音楽と地元愛に溢れるナイスガイだわ。今回は夜市には向かわず、前回名刺をいただいたクラブに行きたいと申し出、台北101方面へ。
日曜日ということもあり、路上パフォーマンスが100m間隔でモールの敷地内で行われていた。どうやら彼らはモールから許可申請をもらっているんだとかで、日本と比べておおらかだなあと思った。
演者の年齢層も演奏内容も幅広く、ソロバイオリンの演奏の横でバンドネオン、その隣ではオッさんがハーモニカを吹き、向こう先にジャグリング手品、笛、羽つけて歌唄うナイスミドル、あめ細工、ビールのプロモーション等もあって節操ない(いい意味で)パフォーマンスのジャンルにアジアを感じた。なんかパワーがあって良いですよ♪

22:00をまわり、クラブをちらっと下見。開いたばっかなんでお客ももちろん少ないが、デカいフロアーと派手な装飾の都市型ディスコティック、音響も良かったです。

その後宿の近所まで送ってもらいジーパイ(デカいフライドチキン)とビール買って宿に戻った。

明日は夕方待ち合わせのオープンマイク。にしてもこの宿落ち着く。